やられた話と、そのあとどうしたか
人混みで肩が当たって、そこから絡まれる。何度か遭いました。勝ち負けを争う場面に見えますが、そもそも争う対象がずれています。
人の多い通りで、肩や荷物が当たります。よくあることです。問題はそのあとで、相手が立ち止まって言ってくる場合があります。
相手方が特定されるので、場所も相手の様子も書きません。書けるのは、自分がどう動いたかだけです。
最初のころは「自分は悪くない」を説明しようとしていました。どちらが避けなかったか、どちらが先に動いたか。
これが間違いでした。相手が見ているのは、ぶつかったという事実ではありません。こちらが立ち止まって相手をするかどうかです。説明を始めた時点で、相手の土俵に乗っています。
実際、正しさを証明できたところで戻ってくるものは何もありません。肩がぶつかったことで失うものは、本来ゼロです。そこから先で失うもののほうが、はるかに大きい。
4つめは効きます。録っていることが分かると、相手の言い方が変わることがあります。隠し撮りではなく、見えるようにやるほうがいい。
ここは知っておくと迷いません。
110番は、いますぐ警察官に来てほしい緊急の事件・事故のための番号です。掴まれている、囲まれている、手が出た。この段階は110番です。
そうではない相談は#9110です。政府広報の説明では、
生活の安全に関わる悩みごと・困りごとなど、緊急でない相談の場合は、最寄りの警察署への通報又は「#9110」番をご利用ください
とされています。全国共通の番号で、かけた地域を管轄する警察本部の相談窓口につながります。受付は平日の日中(おおむね8時30分〜17時15分、都道府県で異なります)なので、繁華街でその場から使う番号ではありません。
その場は110番、後日の相談は#9110、と分けて覚えています。
立ち止まらずに離れた回は、それで終わりました。説明しようとした回だけが長引きました。
この手のトラブルで「倍返し」をしようとすると、返すものがないのに損だけ増えます。取られていないものを取り返すことはできません。取られる前に離れるのが、いちばん取り分が大きい場面でした。